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2008年05月 アーカイブ

2008年05月24日

「KとT」

「KとT」
二人が行くと言うので、老僧は海苔巻を自分でつくってくれた。そしてそれを竹の皮に包んだ。瓢箪?老僧が上方(かみがた)見物に行った時京都の夜店で買ってきたという自慢の瓢箪を壁から下ろしたり、片口を持って向うに行ったりしているので、Kが訊(き)くと、「山行きは、どうしてもこれを持って行かなくては…。楽しみが違う。ヤ、本当だとも…。こればかりかついて行くに、何でもありゃしない。貴方(あなた)方が東京から持って来てくれた酒がまだどっさり残っているから…まア、持って行きなさい。」こう言って、老僧は無理にかれらに酒の入った瓢箪を持たせて、猪口を一つ紙に包んだ。すっかり草鞋(わらじ)がけになって、脚絆(きゃはん)をつけて、瓢箪を肩にかけて、Kは玄関の入口の処に立ってTの支度の出来るのを待っていた。其処に老僧と婆さんとが出て来た。「こういう風にしていると、いかにも酒飲みのようだね、君。」こうKが言うと、「なアに、…そればかし…重くも何ともありゃしない。それがあるとないとでは、楽しみが違うでな。」老僧は完爾(にこにこ)した。


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2008年05月28日

一箪の食、一瓢の飲

一箪の食、一瓢の飲
「賢なるかな回や。一箪(たん)の食(し)、一瓢(ひょう)の飲(いん)、陋巷(ろうこう)に在り。人は其の憂いに堪(た)えず、回や其の楽しみを改めず。賢なるかな回や」(雍也(ようや)篇) 顔回が素朴な生活をしながら学問を楽しんでいるのを称賛したくだりだが、箪とは竹のわりごの弁当箱、食とは御飯をさす。瓢は酒を入れるひょうたんではなく、ひさごを二つに割った椀で、一番単純な食器だ。王侯や士人の食事でなく、この顔回の暮らしを孔子は称賛している。(「中国酒食春秋」 尾崎秀樹) 確かに、金谷訳注の「論語」の解説も、「竹のわりご一杯のめしとひさごのお椀一杯の飲みもので」とあります。残念ながらこの場合、「一瓢の飲」は酒のことではないようです。顔回は、もちろん、孔門十哲第一位の人です。

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2008年05月31日

酔いざましの水

酔いざましの水
酔っぱらって寝込んでしまい、脱水症状になって口がからからになって目が覚めて飲む水のうまさ。これこそ本当の甘露というのでしょうか。とにかく水が甘く感じます。これを飲みたいばかりに酒を飲むのだという言い訳をするのんべいがいますが、けだし名言といったところです。

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